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今年の大晦日は、少しばかりイレギュラー。
お節料理は黒豆、きんとん、ごまめ、お煮しめ、生ずし(〆鯖)、鰊昆布巻き、などなど例年どおりだけれど、今年は重箱には詰めず、お皿に盛ることにしたのだ。
というのも、息子たちはお正月3が日を待たずにそれぞれ帰ってしまうので、重箱に詰めるほどお節を作って残るようなことになっては切ないから。

とは言っても、親子3人揃って年越しをし、新年を迎えることができるのは本当に嬉しい。
次男をおんぶしてお煮しめを煮たり、借りてきたドラえもんのビデオを息子たちが夢中に観ている間に、慌ててお節料理を作ったり、その時々の年越しをいくつも経てきたのだなぁとつくづく思う。
今年は良い年だったかと息子たちに訊くと、長男は「とにかく忙しかった。ま、こんなもんと違う?」と少し生意気なことを言い、次男は「大学の寮に入って、ほんまにいろんな経験したわ」と言う。
あえて、経験の内容は訊かなかったけれど、少しは成長したことにしておこう。
私は、いろいろな人と出会えた年だった。
一歩踏み出すのに勇気のいることもあったけれど、えいっとばかりに踏み出して良かったと思っている。
来年は踏み出した一歩をステップアップできるように、うんと頑張ろう!!

今年もとぎれとぎれの我がブログにお付き合いくださった方々、本当にありがとうございました。
細く長くになるかもしれませんが、来年もどうぞよろしくお願いします。
どなたさまも、どうか良いお年をお迎えください。




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【2010/12/31 11:17】 | エッセイ トラックバック(0) |
昨夜からの雨は、出勤する頃には雪まじりになり、仕事を終えて外に出てみると積雪10センチになっていた。
12月に入ってもずっと積雪はなく、あわよくばこのままお正月を迎えたいと思っていたが、そうは問屋がおろさない。暖かい地方の幸せなカップル(シングルの方も)が憧れるホワイトクリスマスは、米沢では至極当たり前のクリスマスなのである。

「クリスマスだべした?家さ帰って、何食うな?」
雪の中、歩いて家に帰るのは大変だろうと、車に乗せてくれた同僚が訊く。
私はスイーツ系には興味がないので、自分のためにクリスマスケーキを用意することはないし、一人でかぶりつくためにローストチキンを焼く気もしない。
「ほんまや、何を食べよ?」
頭の中で冷蔵庫の中を探ってみるとあまり目ぼしいものはないが、この雪では買いものに出かけるのは億劫だ。
「お互い、シングルベルだな」
ぽつりと漏らした同僚の言葉に、思わず大笑いした。

家に帰ってみると、玄関先に何やらプレゼントらしきものが置いてある。
「おやおや、気の早いサンタさんですかな」となぜかバアサン風にひとりごちて、包みを開けてみると、
わーー!嬉しい!鯉の甘煮!!
米沢の名産を表すのに、「米沢のABC]というのがあって、Aはりんご(Apple),Bは米沢牛(Beef),
Cは鯉(Carp)。鯉は山に囲まれた米沢のたんぱく質不足を補うために上杉鷹山公が飼育を始めたといわれ、
今でもお正月や晴れの日にお膳にのぼる。
さすがに、家で鯉の甘煮を作る人は少なくなったそうだが、米沢市内には鯉料理を食べさせてくれるお店が何軒かある。

さて、さっそく一本つけて、鯉をゆっくり楽しむことにした。
暖かい部屋でくつろぎながら、鯉を少しほぐしては口に運び、ちゅっと熱燗を。
私にぴったりのクリスマスディナーとあいなった。
Mさん、ごちそうさまでした!!


koiumani

【2010/12/24 20:02】 | 未分類 トラックバック(0) |

カープは美味しそう
カロ
senjuさま
カロです。素敵なクリスマスディナーでしたね。鯉のお料理は難しそう。今年も残りすくなくなりました。お元気で年末年始をおすごしくださいね。


senju
カロさん、こんばんは。コメントをありがとうございました。
米沢は雪のお正月を迎えそうです。
どうぞ良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。


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今日、生まれて初めて、本物というか生でというか、映像でないお芝居を観てきた。
9月に参加した朗読劇で知り合った人たちのお誘いで、小春日和の午後、川西町のフレンドリープラザへ向かったのである。
お芝居って、テレビや映画のように俳優さんたちの表情が細かに見えるわけではないから、身振り手振りが大きくて、いかにもお芝居って感じなのではないかと、正直なところそう思っていた。
上演されるのは、SENDAI座の「明日に向かって歌え!!」。
「同じ観るなら、一番前で観よう」と仲間が言うので、一番前のど真ん中の席を陣取り、開演を待ったのだった。

ところが、お芝居が始まるやいなや、奇想天外なストーリーでタイムスリップあり、歌と音楽あり、笑いあり。
観えないだろうと思っていた俳優さんたちの表情は、息をのむほどに感じられ、息づかいまでびんびん響いてきたのだった。あっと言う間の2時間で、
「お芝居ってこんなに面白いものだったのか!」
しかし、お客さんの入りはいま一つ。
「お客さんが少ないと、(芸は)やりにくいもんやで」とよく母が言っていたことを思い出し、
熱演していた一座の人たちが気の毒に思われた。

「明日に向かって歌え!!」の中で、「スワンの男」を歌ったエミシ役の俳優さん、お名前は分からないのだけれど、すっかりファンになってしまった。
帰り際、お客を見送るのに、一座の人たちがホールに並んでいる。
すばやく「スワンの男」を見つけた私は、「ファンになりました、とても楽しかったです」とにじり寄っていた。

あーー、お芝居にはまってしまいそう!







【2010/12/05 23:24】 | エッセイ トラックバック(0) |


ゆう
こんばんは。

舞台って、イイですよね~。

ミュージカルが好きなので・・・お芝居は1度だけなのですが、美輪明宏さんの「毛皮のマリー」を観に行きました。
役者さんの迫力ある演技に圧倒されました。
観に行きたい舞台はあるのですが、なかなか福岡まで行けません(; ;)


歌あり踊りありのミュージカルも楽しいですよ。

ただ・・・舞台を楽しむ人が減ったのでしょうか。福岡シティ劇場も劇団四季の常設専用劇場では無くなってしまいました。残念です。




senju
ゆうさん、こんばんは。
お芝居って、本当に面白いですね。ミュージカルもぜひ観てみたいです。
それにしても、演劇公演なんて山ほどあったであろう大阪ではまったく興味がなかったのに、遠く離れたところへ行かないと演劇が観られないこちらに来てから興味を持つのですから、人生って分からないものです。
不況のあおりで、劇場を維持・運営していくのが大変になっていると聞いています。経済回復もしてほしいけれど、文化度が低くなるのはどうかと思います。


元演劇部なので…
ちぐさ
演劇ファンに
なって下さると
めちゃ嬉しいです
いいなぁ-
そのお芝居見たかったです…


senju
ちぐさちゃん、こんばんは。
演劇の、映画や小説とはまた違う面白さに惹かれます.
もっと若い頃にはまっていたら、ベッピンの舞台女優になれたかもしれないとの幻想を抱いています(笑)。今、何かと大忙しでしょう。どうか風邪をひかないように。がんばってね!!

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今日から師走にしては、暖かい日だった。
12月は1年を締めくくる月であり、仕事、家事、忘年会と公私ともに忙しくなる月でもある。
大阪人特有のせっかちである私は、忙しいくらいが性に合う。
だいたいが、「人間ってな、ひまやったらロクなことないで」と身にたたきこまれて育ったのだ。
そのせいか、何かにつけて忙しくなるよう自ら仕向けている感がなきにしもあらずで、忙しく走り回っている自分がちょっと好きだったりもする。
困るのは、忙しかった日の終わりに、若かりし頃は「今日は忙しかったねぇ、一杯飲みにいこうぜ!」と繰り出せたのが、今では一杯飲れば、途端に強烈な睡魔に見舞われるようになったこと。
それゆえに、迂闊に、若い人たちと繁忙期の忘年会には行けないのだ。

とはいえ、12月の華やかさはいくつになっても心が弾み、ニットの一枚でも欲しくなる。
一番好きなクリスマスソングを小声で歌ったり、花屋さんの店頭に並ぶポインセチアの赤に目が惹かれたりする。
今日、職場の営業マンから「得意先のクリスマスケーキを買ってください」と頼まれ、はたと気がついた。
―― あ、今年はクリスマス料理なんて作らなくてもええんや
クリスマスディナーが好物の湯豆腐であろうと魚ちりであろうと、文句を言う人は誰もいない。
私はにっこり笑って営業マンに言った。
「あいにく、今年のケーキは要りません」

来週の土曜日は、仙台に出かける予定がある。
仙台は毎年12月に「光のページェント」と銘打ってイルミネーションを行っているが、米沢の若い女の子たち曰く、「仙台のイルミネーションをカップルで観に行くと、カップルは解消の憂き目に遭う」そうな。
そんな可愛い迷信を知ってか知らでか、仙台の欅は悠々と大きい。
そういえば、何年か前までは親子3人でクリスマスを過ごした息子たち、今年はロマンチックなクリスマスを過ごすのだろうか。




【2010/12/01 23:41】 | エッセイ トラックバック(0) |