上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

先日、図書館で借りてきた本の中で見つけた詩。
「こんなに有名な詩、知らなかったの?」と嗤われたら、知りませんでしたと頭をかくしかないのだが。
(作者は井伏鱒二、「厄除け詩集」に収録されている)

逸題

今宵は仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ

春さん蛸のぶつ切りをくれえ
それも塩でくれえ
酒はあついのがよい
それから枝豆を一皿

ああ 蛸のぶつ切りは臍みたいだ
われら先づ腰かけに坐りなほし
静かに酒をつぐ
枝豆から湯気が立つ

今宵は仲秋明月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあはせ
よしの屋で独り酒をのむ
       (新橋よしの屋にて)

居酒屋の椅子に坐り、少し背中を丸めて、手酌で飲んでいる男の後ろ姿が見えてくるようだ。
たしかに。もう若くない男が一杯のんで初恋を偲ぶのなら、蛸のぶつ切りや枝豆が似合うと思う。
センチメンタルが照れくさいから、陽気な春さんに愛想よく「あいよ!」なんて言って欲しいのではないかと思う。

我が家の今宵は山の芋鍋。
夕方から強くなった風のおかげで、冷えた体には嬉しい夕餉である。
私も熱燗を一本。
さて、誰を偲ぼうか。


スポンサーサイト

【2011/10/25 21:19】 | エッセイ トラックバック(0) |


流星‥☆
お久しぶりです。
寮生活している息子が夏に怪我をしてしまい、入院 手術 リハビリ‥と慌ただしく 気がつけばカレンダーも残り2枚‥。
昨夜PCを久しぶりに開きココにきました。
(^^)あっ更新してるしてる!

うーん確かに、そこの匂いや音までが見えてきそうな詩。いいですね★

秋の夜長 息子も完治して帰った事だし、私も読書でもしながらゆったりと過ごそうかなぁ~
熱燗のみながら…(^^)v





senju
こんばんは、流星・・☆さん。お久しぶりでございます。
息子さんもお母さんも大変だったご様子。息子さんが完治されて何よりでした。
ところで、ね?いいでしょ?この詩。「われら万障くりあはせ」ときて、「独り酒を飲む」とある矛盾は、ひょっとして
友人と共通の初恋のマドンナが亡くなったのかな?なんて思っています。


コメントを閉じる▲
私は鯖が好きだ。
塩鯖でも生の鯖でも、とにかく鯖が好きなのだ。
「鯖の生き腐れ」という言葉があるくらい鯖は傷みやすいのが難点だけれど、安価で美味しい上に手に入りやすいときている。
私の母は料理が得意ではなかったけれど、鯖の煮つけ(大阪では「鯖の炊いたん」という)だけはとても上手だった。
どうしたらあんな風にできるのか、主婦歴28年、今まで500匹以上の鯖を煮てきたと思うが、未だに母には及ばない。
煮つけは母に及ばないとしても、私の作る〆鯖(大阪では生ずしという)を母は美味しいと言ってくれた。
それが忘れられなくて、私は魚屋さんへ行くたびに、良い鯖はないかと探す癖がついた。

昨夜、職場を去った元同僚が遊びに来てくれることに。
季節はそろそろ秋鯖の美味しい頃だ。
彼女に「美味しいね」と言ってもらいたくて、私はせっせと〆鯖を作った。

「うん、美味しいよ」
「そう?ありがとう」
「でも、もう少し甘くない方がいいな」
「やっぱり?どうしても関西風になってしまうからなぁ」
お造りにした〆鯖の半身をつつきながら、そんなやり取りをして秋の夜長を楽しんだ。
元同僚が帰った後、私は〆鯖の残った半身を棒寿司にして、一晩寝かせた。

そして、今夜。
いやぁ、棒寿司のホントに美味しいこと。
自画自賛、自惚れ、思いこみ、なんとでも言ってもらって結構、ホントに美味しいんだから。
母が元気だったら、なんて言うかな。
来年は母の17回忌だ。





【2011/10/11 21:47】 | エッセイ トラックバック(0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。