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10月に会津若松「桐屋権現亭」で食べた新蕎麦の美味しさが忘れられず、友人をそそのかして、金曜日の夜に互いの仕事がひけてから出発した。
七時過ぎに到着したが、「あいすみません。本日は貸切になっていまして」と
お店の女の子が申し訳なさそうに言う。
「まったく!桐屋の『桐』は貸切の『切り』ってことね!」
普段は冗談口の少ない彼女が、沈んだ空気を払いのけるように冗談めかして言い捨てた。
「で、どうする?」と不安げな私に
「二軒目にと調べておいた居酒屋に行く?」
なんとも心強い友人である。

会津若松は魅力ある町だ。
強くて頑固だけれど、敷居は高くない。
「美味しいものは食べたいけれど、たくさんはいただけなくて」という中高年にはぴったりの気の利いたお店が、風情ある町並みに点在する。
控えめに灯された灯りには、「飛んで火に居る夏の虫」のごとく、疲れたスーツ姿とちびたハイヒールが吸い寄せられていた。

ちびたハイヒールが引き寄せられたのは、こちらのお店「籠太」
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折りしも、冷たい雨が降っていて、ロケーションとしてはかなりいい。
「氷雨とか舟唄なんか歌いださないでよ」
心強い友人は、勘も鋭いのであった。

雪国らしい二重玄関を開けてお店に入ると、とても愛想のいいおねえさんが出迎えてくれた。
店内は明るく、10~11人掛けのL字カウンター席、ゆったりした板間にはテーブル席が3つ、廊下を隔てたところにお座敷があるのは、少々騒いでも店内にひびかないようとの心遣いか。
通されたカウンターの椅子は、会津特産の桐でできているらしい。

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「桐は優しいのよ。暖かくて柔らかいから、座布団なんていらないの」
桐の箪笥や下駄は聞いたことがあるけれど、椅子は初めて。
なるほど、冷たくないわ。

最初の一品は、もって菊と春菊の酢の物、会津地鶏の鶏わさ、会津では「けっとばし」と呼ばれる馬刺しである。
「けっとばし」は赤身であっさり、これならぺろりといける。


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「ねば」と書かれたお品書き。
「ねばって何ですか?」と訊くと、乾燥した納豆ということだった。
「やみつきになりますよ」とおねえさんがすすめてくれるので、早速注文した。

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いやはや、これは美味しい。
カリカリと小気味良く、香ばしい。
とくにビールには相性が良いこと、うたがいない。
「どうやって作るのかしら」
「煎るのとちがう?」
「煎るったって、あのネバネバがフライパンにくっついて焦げるんじゃないかな」
さんざん議論した挙句、失敗したってリスクは小さいということで、互いの思うように試してみることを約束した。

ところで、私は日本酒が大好き。
「お燗酒でいただきたいんですが、オススメはなんですか?」
とご店主に訊くと、彼は胸をぽんと叩いて、差し出してくれたのがこれ。

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会津はお酒の美味しい土地柄なのに、地酒じゃないんですね。
口にするまではちょっと不満だったけれど、ぬる燗で一口いただいてみると…、あらま、美味しいこと!
「がつん」と「ふわり」が交互にやってくる。
フルーティーな日本酒が増えたなかで、この「がつん」はかなり嬉しい。

二合徳利を二本平らげて、二人ともほろ酔い気分。
「二次会はないからね」
友人はしっかりしたものである。
「明日は山都町へ行くよ」
おお、新蕎麦!それなら二日酔いをするわけにはいかない。

ということで、続きは明日に。
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【2006/11/11 22:32】 | 未分類 トラックバック(0) |
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