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先週の日曜日、職場の同僚から「銭湯さ、いぐか?」とのお誘いがあった。
私はお風呂屋さんが大好き!盛大に尻尾を振って、迎えにきてくれた彼女の車に乗り込んだ。
お風呂屋さんは、ゆったりつかれる大きな浴場とは別に、サウナ、塩サウナ、スチームサウナ、ジェットバス、日替わり湯、大人10人はかるく入る露天風呂までそろえてあり、入浴料500円支払えば、時間の許す限り、ゆったりとくつろげるスペースとなっていた。

次男が乳飲み子のころ、我が家にはお風呂がなかった。
そこで毎日お風呂屋さんのお世話になるのだが、赤ちゃんのためにお湯の新しいうちが良かろうと、開店したばかりの夕方4時頃に出かけたものだった。
今から16年前の話だが、そのころ既に、赤ちゃんをお風呂屋さんに連れてくる人は私くらいなもので、番台で入浴料を支払っているうちから、周囲の人の視線を感じる。
夕方4時頃、お風呂屋さんに来ている人たちといえば、大抵がお年寄り。
脱衣箱の上にしつらえてある木製のベビーベッドに次男を寝かせると、お年寄りたちがわっと集まってきた。
「いやぁ、お風呂屋さんでややこ(赤ちゃん)見んのん、何年ぶりやろか」
「ほんまほんま、いまどき、だぁれも連れて来はれへんもんな」
―― そない言われても、うちにお風呂ないさかい…
お風呂に入れば、またまた大変。
次男の身体を洗っていると、
「わて(私)の若いころは、そんな風に洗えへんかったわ」
「ああ、ガーゼで口の中も洗ってやらんと。え?そんなことせえへん?
 ふ~ん、わての娘がややこやったときは、そないしたけどな」
聞けば、その娘さん、もうすぐ還暦なのだそうで、60年前の育児をいきなりご教授されても、こちらは困惑してしまう。

お風呂屋さんへいくたびにちょっとした騒ぎになるのだが、たくさんの人情もいただいた。
「ややこ、見といたるさかい、ゆっくりお風呂に入っといで」
私がお風呂に入る間、いつもは番台の女将さんに次男を見てもらうのだが、
毎日毎日、女将さんに預けるのも気がひけるだろうと、お風呂上りのお年寄が子守りを買って出てくださった。
そのお気遣いが、どれほど嬉しかったことか!
お言葉に甘えて、長男とお風呂場に戻るが、次男が泣いてお年寄を困らせているのではないかと気が気でない。
お風呂場から背伸びしいしい、湯気の向こうの脱衣所を覗いてみると、次男を抱いたお年寄の周りには2.3人の人が集まって楽しそうに笑っておられた。

ゆったりとした露天風呂につかりながら、ふと考えた。
いまでも、お風呂屋さんに赤ちゃんを連れて行く人はいるのだろうか。
もしここに、乳飲み子を連れた若いお母さんが入ってきたら、私を含めた周囲の育児経験者は、彼女に手を貸すだろうか。
そういえば、ここの脱衣所でベビーベッドは見かけなかったような気がする。
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【2006/11/30 23:46】 | 未分類 トラックバック(0) |
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