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「お彼岸やいうのに大阪はあっついさかいな、川床を予約しといたんやわ」
京都に住む親友が、なんとも心憎い配慮をしてくれる。
川床と聞けば鴨川かと思いきや、貴船だという。
「鴨川は暑いわ。貴船は涼しいし、今やったら子持ち鮎を食べさせてくれはるし」
川床で子持ち鮎!これは、まさに大人の図そのものではないか!
同窓会で飲みすぎの二日酔い気味もなんのその、出町柳から叡山電車に飛び乗った。
貴船口にお店の人が車で迎えに来て下さっていて、山間の登り坂を5分ほと走ると、しっとり落ち着いた、いかにも京都らしいお店に着いた。

「おこしやす」
赤いたすきをかけた愛想のよいお姉さんが、てきぱきと案内してくださる。
心地よい水の流れる音が聞こえてきたと思ったら、そこには憧れの川床が並んでいた。

070923A1すぐそばで滝を眺められる席に通されたのは、友人の尽力のおかげではなかろうか。「先週も来てくれはって。おおきに」「今年はえらい暑いさかい、今月は3回目になりますねんわ」二人の会話を傍で聞いて納得する。


070923A2


川床は京都の夏の風物詩だが、お料理には衣担ぎや栗の甘露煮がしのばせてあって秋の風情をそれとなく醸し出してある。こういう心配りは、やはり京都だなと感心することしきり。


070923A3


お素麺と天ぷら。
びっくりするような食材ではないが、どのお皿にも「京のおもてなし」という心意気が感じられる。
いたって庶民派の私は京都の気位の高さが苦手だが、老舗と呼ばれるお店を守り続けるのには、並大抵ではない誇りの高さと良い意味での頑固さが要るのだ。
しばし、水の流れる音に耳を傾ける。
小鳥がちちっと鳴きながら、川床の上を飛んでいく。
小学校でともに机を並べた友人と、しみじみ過ぎた日のことを思い出しては苦笑いをしたり、しんと心が黙ったり。
友だちとは、なんてありがたいものなのだろう。

070923A4


さてさて、子持ち鮎。
先ほどの殊勝な気持ちはどこへやら、ちょうどいい大きさの鮎をつついては舌鼓をうっていた。
鮎は繊細な魚だ。
その身といい、ほろ苦いお腹といい。テリトリーに敏感でなかなか気の強い魚だそうだが、鮎に魅せられて毎年釣り糸を垂れる人の気持ちが少しわかるような気がする。

涼しい風に揺られながら、美味しいお料理を楽しんでいるうちに、気がつけば帰りの新幹線の時間が一刻を争うまでに迫っていた。
大慌てで帰り仕度をし、次男から頼まれていた蓬莱の豚まんを手に、大混雑の京都駅を走りに走った。付き合いのいい友人も、一緒になって走ってくれた。
やっと乗った新幹線の中で、改札口の向こうから「気ぃつけて帰りや、また帰っといでや」と手を振ってくれた友人の姿を反芻し、つくづく私は果報者だと胸を熱くした。


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【2007/09/25 22:21】 | 未分類 トラックバック(0) |


sanatch
川床は前々から気になっていました。ぜひ行ってみたいです。

蓬莱、私は昨日シューマイを買ってきました^^



senju
sanatchさん、こんばんは。
さすが京都、川床は風情があって素敵でした。
京都市内より気温が3~4度低いそうです。
たしか、今年は9月いっぱいで川床は終わるとおっしゃっていました。


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コメント
この記事へのコメント
川床は前々から気になっていました。ぜひ行ってみたいです。

蓬莱、私は昨日シューマイを買ってきました^^
2007/10/01(Mon) 06:56 | URL  | sanatch #-[ 編集]
sanatchさん、こんばんは。
さすが京都、川床は風情があって素敵でした。
京都市内より気温が3~4度低いそうです。
たしか、今年は9月いっぱいで川床は終わるとおっしゃっていました。
2007/10/03(Wed) 22:04 | URL  | senju #-[ 編集]
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