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師走に入って五日。
今年もあと何日と数えては、お尻もそわそわと落ち着かない。
もともと足元に火がつかないと動かない性質(たち)なので、今年こそは年末の用意を早めにしようと決意する。しかしながら、今日のように重く湿った雪がひっきりなしに降っては、立派な心がけもしゅんとしぼんでしまう。
中年主婦の私は忙しいばかりの12月だが、子供たちやカップルには心弾むクリスマスが待っている。
我が家の息子たちも幼い頃はサンタクロースからのプレゼントを心待ちにしていたから、私がその役を買って出ていたのだが、いったいいつからお役御免になったのだろう。

とても素敵なサンタクロースの写真を見たことがある。
その写真は、私がまだ大阪にいたころに通っていたお医者さんの机の上に飾ってあった。
たぶん、大阪駅の近くだろうと思うが、大きなクリスマスツリーの下で、大きな袋を担いだサンタクロースが楽しそうに笑っている。
その恰幅の良さから、もしやと思い、訊いてみた。
「このサンタクロース、先生ですか?」
先生はカルテを書く手をとめ、にっこり笑って大きく頷かれた。

先生のお話によると、――声楽家の奥様のクリスマスコンサートで、サンタクロースに扮して飛び入り参加した。
聴衆から大変な喝采をあびて、すっかり気をよくした先生は
「すんなり衣装を返すのが、もったいなくなりましてね」
サンタクロースのまま、車を運転して梅田まで出かけた。
大きなツリーの下に立つと、道行く人に「メリークリスマス!」と声をかけた。
幸せそうなカップルからは、ぜひ一緒に写真をと頼まれてカメラにおさまり、「サンタさんや!」と駆け寄ってくる子どもには、大きな袋からプレゼントを取り出して手渡した。

すごく楽しかったですよとおっしゃる先生は、本当に嬉しそうだった。
「なによりね、私がとても幸せな気分になれました」
私が今まで見た中で、一番すてきなサンタクロースの一言だった。


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【2007/12/05 23:29】 | 未分類 トラックバック(0) |
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