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今日、家から出す長男の荷物をすべて発送し終わった。
といっても、私はいつもどおり出勤したので、「無事に終わった」と長男からのメールで知ったのだが。
会社帰り、いつものようにスーパーへ買い物に行き、いつものように3人分の食材を買った。
自転車の前かごに買ったものを乗せると、ふらつきそうになるくらい重いのもいつもと変わらない。
「あ、そうか、もうすぐ二人分の買い物で済むようになるんだ」
たった3人しかいない家族の生活で、長男の分がごっそり抜けるのかと思うと、たまらなく寂しくなってきた。
日が短くなったので、スーパーを出るとあたりはすっかり暗くなっている。
ますます心細くて、街灯がにじんで見えた。
家に着くと、山のように積んであった段ボールがきれいに片付いて、長男の部屋は侘しいくらい空っぽになっていた。
掃除機をかけたのはもちろんのこと、雑巾がけまでしたのであろう、床はきれいに掃き清められている。
「おかんに迷惑はかけへんで」と言った言葉どおり、長男は完璧を目指したのだろうが、おかしなことにそれが私には面白くない。
「おかんの出る幕なし」と言い渡された気分である。
ちょっと後ろ髪を引かれるといった風情を、そこはかとなく醸し出してもらってもいいのではないか。
ここまで思い至って、なんのことはない、全然子離れ出来ていない自分自身に呆れて苦笑した。

「あ、せや(そうそう)、Mさんがお肉を持ってきてくれはったで」
そんな大事なこと、早く言いなさいと文句を言いつつ、冷蔵庫の中にあった包みを開けると、いやびっくりするのなんのって!
巣立つ長男の前夜祭としてか、友人のMさんが米沢牛のステーキを届けてくれたのである。
肉食の長男を慮ってか、サーロイン2枚とヒレ肉3枚。

米沢牛のサーロインは見事な霜降りで、ヒレ肉はお箸で切れるくらい柔らかい。
そのうえ、大きいことと言ったら!!!
慎重に慎重に、滅多にお目にかかれない米沢牛だから、気合を入れて焼かなければならぬ。
息子たちに「サーロインかヒレか、どっちを食べる?」なんて言ったけれど、こんなセリフはかつて言ったことがない。
「サーロインから先に、どっちも食べる!」
長男にとっては、ここで会ったが100年目、まさに至福であったろう。

とっておきの岩塩をあて、火加減に神経をとがらせてステーキを焼き上げた。
「ん、うまい!」
和食党の次男でさえ、「うまい、ほんまにうまい!」とサーロインとヒレをぺろりと平らげた。
私もヒレを頂いたが、上等のワインを用意するべきだったと後悔することしきり。
ほんの数時間前のセンチメンタルはどこへやら、「しっかり働いて、たまには美味しいものを御馳走してや」と長男に檄を飛ばしたのであった。
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【2008/09/18 21:57】 | 未分類 トラックバック(0) |


あやこ3
わーっ!すごい!見事なお肉ですねぇ(^-^)
・・・もう、残ってませんよねぇ(笑)

 文中にも書かれてみえますが子供の自立は嬉しいですが、寂しいのも事実です。
特に、出て行って暫らくはアレコレと昔の事を思い出してセンチにもなります。
私の場合は、ですが、ナンだかあんまり良いお母さんじゃなかったなぁーと反省も出て来て、益々ショボクレてました(笑)

 改めて、おめでとうございます。
でも、お母さんであられるsenjuさんが偉いです。
息子さんを一人前にされたんですから。


 



senju
あやこ3さん、こんばんは。
過分のお言葉、恐れ入ります。
私はとっくの昔に女房をリタイアしていますから、決して良い母親ではありません。
とくに、男の子は大きくなるにつれ、父親が必要な場面がいくつも出てきますから難儀したこともあります。
それは、自業自得なのですが。
むしろ、息子たちの方がよく耐えたのではないかと思っています。
子供が小さい頃、この子が二十歳になったら私はいくつ?単純な足し算をして、えーーうっそーーなんて思っていましたが、今となってはあっと言う間だったなぁと実感しています。


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コメント
この記事へのコメント
わーっ!すごい!見事なお肉ですねぇ(^-^)
・・・もう、残ってませんよねぇ(笑)

 文中にも書かれてみえますが子供の自立は嬉しいですが、寂しいのも事実です。
特に、出て行って暫らくはアレコレと昔の事を思い出してセンチにもなります。
私の場合は、ですが、ナンだかあんまり良いお母さんじゃなかったなぁーと反省も出て来て、益々ショボクレてました(笑)

 改めて、おめでとうございます。
でも、お母さんであられるsenjuさんが偉いです。
息子さんを一人前にされたんですから。


 
2008/09/19(Fri) 21:19 | URL  | あやこ3 #-[ 編集]
あやこ3さん、こんばんは。
過分のお言葉、恐れ入ります。
私はとっくの昔に女房をリタイアしていますから、決して良い母親ではありません。
とくに、男の子は大きくなるにつれ、父親が必要な場面がいくつも出てきますから難儀したこともあります。
それは、自業自得なのですが。
むしろ、息子たちの方がよく耐えたのではないかと思っています。
子供が小さい頃、この子が二十歳になったら私はいくつ?単純な足し算をして、えーーうっそーーなんて思っていましたが、今となってはあっと言う間だったなぁと実感しています。
2008/09/20(Sat) 23:20 | URL  | senju #-[ 編集]
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