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手持無沙汰になるくらい、誰からも音沙汰のない日があるかと思えば、やけに電話がかかってくる日や、メールが立て続けに送られてくる日がある。
有難いことに、今日は到来物の日であったらしく、鱧と枝豆が届いた。
鱧は京都の友人からである。
「鱧は夏のもんやさかい、はよう送らんと、と思ってたけど」
職場が変わったばかりで、忙殺されていたらしく、あっと言う間に夏は過ぎてしまったと言う。
「10月に入ってしもたら、もう鱧は無いんとちゃうかしらと思うてたら」
彼女が贔屓しにているお魚屋さんで、脂の乗った鱧を見つけたということだった。

立派な鱧だった。
定時ぴったりに、慌てて帰宅した甲斐があったというものだ。
会社の制服のままで台所に立ち、鱧の湯引きにあわせる酢味噌を作り、鱧しゃぶの出汁をひいていると、玄関チャイムが鳴った。
Kさんが、両手に抱えてあまるほどの枝豆、「秘伝」を持ってきてくださったのだった。
「秘伝」はこのあたりで作られている枝豆で、香りが高く、コクがある。
収穫時期がお彼岸あたりと遅めで、真夏の生ビールのお伴というわけにはいかないが、
私はその味と香りにすっかり惚れこんでいる。
次男と二人でいただくには、あまりに贅沢な夕食となった。
まずは「秘伝」の塩ゆでと鱧の湯引きを肴に、住吉のぬる燗を。
「ええなぁ、俺も早く酒が飲めるようになりたい」と高校3年生の次男が恨めしそうに言う。
私だって一人で飲むよりは、相手がいるにこしたことはない。まぁ、今しばらくの辛抱。

さて、鱧しゃぶの出番となった。
昆布と鱧のアラでとった出汁を土鍋に張り、煮立ったところへきれいに骨切りされた鱧をくぐらせる。
好みのころ合いで土鍋から引き揚げ、ポン酢でいただく。
鱧は淡泊だが、存在感のある魚だ。
魚はみなそれぞれの味わいがあるのだが、鱧は特に個性が強いと思う。
鱧しゃぶの〆はにゅうめん。
昆布と鱧から滲みだした繊細な出汁には、お素麺が実によく合う。

「美味しかったね」
「うん、うまかった」
ほろ酔いでお腹をさすっていると、大阪の友人からメールが。
「手頃なビジネスシューズがあったから、長男さんにいいかと思って送ったよ」

今日は大当たりの日であった。








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【2008/10/02 00:47】 | 未分類 トラックバック(0) |
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