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先月の末、急用のため帰阪。
予想を超える猛暑に、少々忙しくても翌朝はさっさと退散しようと考えていた。
「せっかく帰ってきたのに、鱧を食べに行かんとあかんわ」と、京都に住む旧友が言う。
関西の夏、とりわけ京都の夏はなんといっても「鱧」が美味しい。
だけどなぁ、京都もかなり暑いだろうなぁ
「美味しい鱧しゃぶを食べさせてくれはるお店知っているさかいに。予約しとくし」
はんなりとした物言いではあるが、彼女は自信たっぷりに勧めてくれるので、私もつい話にのってしまった。

昼間の熱気いまだ冷めやらぬ、夕暮れの四条通りを汗だくになって歩き、着いたのは八坂神社のふもと。
打ち水されたお店の玄関は、涼しげに暖簾が揺れていた。
「おこしやす」
からからと玄関戸を開けると、若き板さんが愛想よく迎えてくださった。
階段を上り、通されたのは六畳くらいのこじんまりとした部屋で、ほどよくクーラーがきいている。
こちらの常連であろう友人が、板さんとかるく世間話をしている間に、汗はすっすっとひいていく。
私たちが落ち着いた頃を見計らって、前菜にだされたのは「茄子豆腐」と
「鱧さく」
「茄子豆腐」はお店の新作料理だということで、すすめられたのだが、
お茄子の上品な甘さと極上のお出汁が絶品で、写真を撮るのを忘れてしまい、後悔することしきり。


京都 鱧料理1


まずは、お馴染みの「牡丹鱧のお吸い物」
じゅんさいが惜しげもなく使われており、吸い口は松茸という贅沢な一品であった。

京都 鱧料理2

京都 鱧料理3


続いて出されたのは「鱧のお刺身」
薄造りにされた身は、見た目に涼しく、ほんのり甘い。
骨がちっとも口に障らないのは、どうしてだろう。
マカロニに似た形のものがお皿に乗っている。
「これはなんですか?」と板さんに訊くと、鱧の浮き袋だと仰る。
食べてみると、あら不思議な食感。こりこりでもなく、もっちりでもなく。
珍味でございました。

京都 鱧料理4


「焼き鱧」は、しっかり煮詰めた「ツメ」と粘り気が少なめのとろろがかけられている。
それにしても、ずいぶんと肥えた鱧である。
「こんな大きい鱧やったら、たいがい臭かったりするんやけど。ほんまに美味しいわ」
友人はストレートに感想を述べる性質(たち)で、時折、周囲をひやりとさせることもあるが、このときもまっすぐに褒めている。
板さんは満面の笑みで仰った。
「おおきに」

つづきは明日に。
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【2006/08/06 22:09】 | 未分類 トラックバック(0) |
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