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今日、2月11日は父の命日。今年は50回忌になる。
親不孝な娘で、家族そろっての法事は行わず、ささやかながら追善供養の回向をすることで勘弁してもらった。

父は引っ越しの最中、家財道具を積んだトラックに乗っており、それが横転して即死。
まだ28歳の若さだった。
当時私は2歳だったから、父の顔すら覚えておらず、物心ついて母から父の最期を聞かされても
「ふ~ん」ってな感じであった。
しかし、齢を重ねてくると、父の享年28歳がいかに無念な年齢であるか、ずしりと胸に響くようになった。
事故に遭う前日、つまり2月10日、父はどんな風に過ごしたのだろう。
まさか「明日、俺は死ぬ」と知っているわけではないから、いつもと変わらぬ、といっても引っ越し前日で家の中はがらんとしていたと思うが、一家団欒の食事をしたのだろうか。
それまで住んでいた家は間借りだったらしいから、父と母にとって嬉しい引っ越しであったにちがいない。
まもなく6歳になる姉と2歳になったばかりの私を酒の肴に、上機嫌で一杯呑んだのだろうか。
父は若手の浪曲師で、母の父親は大御所の上方浪曲師。
「俺も必ず一流の浪曲師になってみせる」という男の意地もあっただろう。
明日、間借りからワンランク上の生活に踏み出せる、いつまでも駆け出しの浪曲師ではないと闘志を燃やしたのではあるまいか。
母が亡くなって早13年、当時の様子を知る術はない。
――もっと詳しく聞いておけばよかったなぁ

今年は父の生まれ故郷である佐賀県に行きたいと思っている。
父と母の写真を持っていこう。
「新婚旅行は(和歌山の)白浜やった。せやけど、白浜へ行く前に、環状線の京橋駅近くの連れ込みに行こうってお父ちゃんが言うてな、待たれへんかったんや、早よ死ぬようになってたんやな」
晩年、母が教えてくれた秘話。聴いたときは大笑いしたけど、今となっては切ない。



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【2009/02/11 22:04】 | エッセイ トラックバック(0) |

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ゆう
こんばんは。
今年は節目の年なんですね。
お父様お母様とご一緒に、是非佐賀にいらしてください。
ずいぶんと変わった佐賀をご覧になったら、お父様びっくりされるかもしれませんね。
そうそう、烏賊の美味しい時期は夏だと聞きました。


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senju
ゆうさん、こんばんは。
佐賀へ行くのはせめてもの親孝行といったところですが、美味しいものを食べたいという下心も満載しています。
烏賊といえば呼子。とても楽しみです!


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この記事へのコメント
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こんばんは。
今年は節目の年なんですね。
お父様お母様とご一緒に、是非佐賀にいらしてください。
ずいぶんと変わった佐賀をご覧になったら、お父様びっくりされるかもしれませんね。
そうそう、烏賊の美味しい時期は夏だと聞きました。
2009/02/15(Sun) 22:48 | URL  | ゆう #mQop/nM.[ 編集]
No title
ゆうさん、こんばんは。
佐賀へ行くのはせめてもの親孝行といったところですが、美味しいものを食べたいという下心も満載しています。
烏賊といえば呼子。とても楽しみです!
2009/02/16(Mon) 21:33 | URL  | senju #-[ 編集]
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