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親友の娘さんの勤める高校が、選抜高校野球に出ることになった。
なにしろ初出場なので、関係者各位は上を下への大騒ぎらしい。

甲子園への切符をかけた決勝戦、娘さんの高校=東大阪大柏原の相手は大阪桐蔭。
大阪桐蔭といえば、勉学、スポーツ、それぞれの分野のエキスパートが集い、しのぎを削る学校と聞いている。
当然、野球に関しても強豪校である。
試合中盤まで、桐蔭が5点リード、東大阪大柏原は苦しい展開になっていた(と思う)。
柏原チームのメンバーには、親友の娘さんの教え子が数人いる。
いてもたってもいられない娘さんは、その子たちに駆け寄って言った。
「『窮鼠猫を噛む』って言うやろ!」
「・・・・・・。先生、キュウソって何?」
「え?ええい、説明してる時間ない!!とにかく、猫を噛んどいで!!」
見事、キュウソは猫に噛みついて逆転し、甲子園の切符を手に入れたのだった。

そんな話を職場の上司と話していると、上司の息子さんも高校生の頃、野球をしていたという。
部活は毎日夜10時近くまで。学校は家から20km離れたところにあるから(もちろん、近くに鉄道などない)、どうしたって車で迎えにいかなくてはならない。
帰り道が同じの、息子さんの友達も一緒に車に乗せると、
「狭い車の中に、部活帰りの男の子3人だべ?いやぁ、汗臭くってよぉ」と懐かしそうに笑う。
家に着くのが11時。毎日、帰宅してから泥だらけのユニフォームや汗臭いタオルや下着を洗濯する。
「洗濯も大変だったけんど、忘れらんにぃのは」と上司が言うのに―――

冬は雪のためにグランドで練習ができないから、もっぱら遠征することになる。
ところが、遠征に掛る費用は、バカにならない金額である。親の負担はかなり大きい。
せめてもの気持ちから、息子さんの野球部では年賀状配達のアルバイトをするのが恒例になっていた。
しかし、お正月となれば、寒さ厳しく、うんと雪が積もっていることもある。
「配達の時によぉ、自転車のタイヤさ凍って、動かんにくなってよぉ」
困った息子さんは、自転車が凍って動かないと雇い主の郵便局に電話をした。
すると、
「郵便局の人、ガスバーナーさ、たがって(持って)助けにきたんだ」


甲子園に出場してもしなくても、高校球児と彼らを支える人たちの熱い夏が始まった。







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【2011/08/02 22:29】 | エッセイ トラックバック(0) |
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