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たしか、車のCMだと思う。
プリマドンナが花束を手に祝福を受けているのを尻目に、端役を演じたと思われる娘さんが、しょんぼりと劇場から出てくる。
ジャン・レノさんが扮するお父さんは「よかったよ!」と拍手で彼女を迎え、正面玄関前に止めた車に招き入れると、車内にはお花がいっぱい!
嬉しそうな彼女に、お父さんが一言。
「次に咲くのは、君だよ」
少々の言葉違いがあれば、それはご勘弁いただくとして、なんともカッコいい一言である。

若かりし頃から今まで、そんな気の利いた一言をかけてもらった覚えはないが、それならそれで私の方から洒落た一言が言えるようになりたい。
去年の11月、東京のホテルオークラで一泊したときのこと。
ちょうど七五三の時期であり、晴れ着やドレスでおめかしをした女の子がロビーに賑わいを添えていた。
タクシー乗り場まで荷物を持ってくれたホテルの人に
「今日はお姫様がいっぱいいらっしゃるんですね」と私が言うと
彼はにっこり微笑んで言うに
「ええ、お殿様もたくさんおいでになります」
私なりに気を利かした一言に、洒落た一言を返してくださったのである。

路線は違うが、長男の小学校入学式のときにこんなことがあった。
式典のあと、子供たちはそれぞれの教室に入って、担任の先生の話を聞く。
教室の後ろ側には、ずらりと保護者が並び、その数はどうみたって子供たちの数より多い。
当日にランドセルは必要なかったのだが、ただ一人だけ赤いランドセルを持ってきた女の子がいた。
ご両親が持っていくように仰ったのか、あるいは彼女が持っていくと言い張ったのか。
いずれにしても、女の子は恥ずかしそうに俯いたままだった。
緊張気味の子供と保護者を前に、先生は一言一言丁寧に新学期の説明をされていた。
「この水色のリボンは、新一年生、全員がつけることになっています。
 リボンは・・・あ、このランドセルをちょっと貸してもらっていい?」
女の子はおずおずとランドセルを差し出すが、すぐに俯いてしまう。
「ランドセルの横、ここの部分に取り付けてください」
先生はこう説明をされたあと、女の子にランドセルを返しながら
「ありがとう。あなたがランドセルを持ってきてくれたから、うまく説明ができました」とおっしゃった。
女の子は照れくさそうにしていたが、その後は顔をしっかりあげて先生の話を聞いていた。

「重み」の差を度外視して、どれもカッコいいなあと思って書き並べた一言だが、いずれにせよ、人の痛みが解らないと言えない言葉なのではあるまいか。


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【2006/10/01 21:44】 | 未分類 トラックバック(0) |


mikko
こんばんは、早速遊びに来させていただきました。
ランドセルのお話、とってもいいお話ですね。
なんて素敵な先生なんでしょう!
うちの子供たちも、そんな素敵な言葉に出合えればいいな、と思います。
ところで、実は私は東北出身で、前回のブログの芋煮会のお話、懐かしく拝見しました。
秋になると、当たり前の様に川原で繰り広げられていた光景でしたね。
またやりたいな~。
そうそう、早速リンクしていただき、ありがとうございました。
それで、私の方からも、リンクをはらせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?
ぜひよろしくお願いいたします。




senju
ようこそ!おいでいただき、ありがとうございます。
リンクの件、もう喜んで!
これからもよろしくお願いします。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんは、早速遊びに来させていただきました。
ランドセルのお話、とってもいいお話ですね。
なんて素敵な先生なんでしょう!
うちの子供たちも、そんな素敵な言葉に出合えればいいな、と思います。
ところで、実は私は東北出身で、前回のブログの芋煮会のお話、懐かしく拝見しました。
秋になると、当たり前の様に川原で繰り広げられていた光景でしたね。
またやりたいな~。
そうそう、早速リンクしていただき、ありがとうございました。
それで、私の方からも、リンクをはらせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?
ぜひよろしくお願いいたします。

2006/10/01(Sun) 23:24 | URL  | mikko #QP7HO4tU[ 編集]
ようこそ!おいでいただき、ありがとうございます。
リンクの件、もう喜んで!
これからもよろしくお願いします。
2006/10/02(Mon) 19:44 | URL  | senju #-[ 編集]
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