上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今までにラブレターというものを、もらったこともなければ、出したことも無い。
いまやメールが幅を利かすご時世であるから、もはやラブレターという言葉自体が死語になっているのかもしれない。
もらったことは無いのに、家の郵便受けに入っていた私宛の封書を、誰もいないところでドキドキしながら丁寧に開き、夢中で読んでいる自分の後姿を想像するだけで、「ああ手紙っていいなぁ」と思ってしまう。

ラブレターではないが、小学5年生のころにもらった手紙は忘れられない手紙の一つになっている。
差出人は近所の木下君だった。
木下君は細面で線が細く、一挙手一投足がナヨナヨとしていて、
学校では「こんにゃく」とうあだ名がついていた。
子供は、実にストレートなあだ名をつけるものだ。

手紙が郵送されたものだったのか、あるいは手渡されたものだったのか、どうも思い出せない。
手紙は、当時、私を好きだと言ってくれた男の子のことを援護する内容だった。

「みんな、おまえ(私のこと)をO君の「変人」やというてるけど、ほんまに
あいつはおまえのことを愛してるねんで」

「変人」は「恋人」の誤字である。
私は、まずそこで、この手紙がイヤになった。
誤字だと気づいたとき、小学生が誰それの恋人だなんて気持ち悪かった。
ましてや、私はO君ではなく、同じクラスのK君が好きなのに!
「愛している」?いやー気持ち悪い!
私はますます木下君とO君のことが嫌いになり、翌日からは木下君とO君を無視する態度に出た記憶がある。

しかしながら、ずっと心にひっかかる手紙だった。
O君のことよりも、O君を応援した木下君の,殴りつけたような文字が忘れられなかった。

去年の9月、大阪の千日前で中学校の同窓会があった。
原型を留めている人いない人、それぞれ懐かしく、おおいに飲んで騒いだ。
その中にO君はいた。
すっかり恰幅が良くなり、今では大企業の重役さんだという。
「へぇ、すごいねぇ」と言いながら「…もったいないことしたわ」
心の中で私は、ちらりとさもしい考えを起こしていた。

木下君は来ていなかった。
木下君は、あの手紙のことを覚えているのだろうか。
O君は、あの手紙のことを知っているのだろうか。
「そんな子供のころのこと、覚えてるはずないやんか?あんたも暇やな」
と、逆襲されるかな。
スポンサーサイト

【2006/10/04 23:18】 | 未分類 トラックバック(0) |


ゆう
こんばんは。
なんだか、ほんわかとなるエピソードですね。(変な表現になってしまいました^^;)
手紙の内容はともかく、木下君とO君の厚い友情が微笑ましいです。
私も、ラブレターは出したことがありませんが、バレンタインのチョコを渡すときに、ドキドキしたことを思い出しました。

いつもブログにご訪問下さって有り難うございます。
私こそ、お近づきになれたらとても嬉しいです。
また是非、あそびにいらしてください。




senju
ゆうさん、いつもコメントをありがとうございます。
昨日のことですが、O君からメールが届きました。
「もう時効は成立しているので、逆襲はありません」とのことでした。


コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
こんばんは。
なんだか、ほんわかとなるエピソードですね。(変な表現になってしまいました^^;)
手紙の内容はともかく、木下君とO君の厚い友情が微笑ましいです。
私も、ラブレターは出したことがありませんが、バレンタインのチョコを渡すときに、ドキドキしたことを思い出しました。

いつもブログにご訪問下さって有り難うございます。
私こそ、お近づきになれたらとても嬉しいです。
また是非、あそびにいらしてください。

2006/10/06(Fri) 00:24 | URL  | ゆう #-[ 編集]
ゆうさん、いつもコメントをありがとうございます。
昨日のことですが、O君からメールが届きました。
「もう時効は成立しているので、逆襲はありません」とのことでした。
2006/10/06(Fri) 21:15 | URL  | senju #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。